【時事問題】
前回のコラムで、働く女性と高齢者が増えてきたことに触れた。 fukuchanstudy.hatenablog.com そのため、少子高齢化という大きなうねりは続くものの、就業者数はここ5年間は横ばいではあるが、「10年のスパンでみると微増している」ことに触れた。 ところが…
fukuchanstudy.hatenablog.com fukuchanstudy.hatenablog.com 先生、いよいよ。失業率の「罠」ですね。 君、なかなか厳しいツッコミをするな。ワナワナと震えちまいそうなプレッシャーを感じるな・・・ 先生、そういうのって、親父ギャグって言うんですよ。 …
fukuchanstudy.hatenablog.com 先生、仕切り直しです。非正規の人って、何%なんですか? おっと、早速来たね。大雑把に言っておよそ4割かな。 えっ、そんなに多いんですか? そうか、 多いと感じるんだね。男性は2割程度だけど、女性が5割を超えているんだな…
先生、前回、「若者が・・・」と言っていましたが。「若者」の就業状況はそんなに悪化しているのですか? fukuchanstudy.hatenablog.com いや、悪化という訳ではない。実は、近年はむしろ持ち直してきているんだ。で、「若者」、ここでは15歳から24歳までと…
※以下の文章を読んで、最後の「 」の部分、どんな会話が展開されたか考えてみてください。 先生、前回の「母子世帯」の家計状況、ショックでした。 fukuchanstudy.hatenablog.com そうだね。同じ子育て家庭でも、夫婦二人で育てている世帯とでは、経済的に大…
日本の世帯構成 「ひとり親と未婚の子のみの世帯」 「ひとり親世帯」の経済状況 貧困率の推移 日本の世帯構成 これまで「世帯」単位での所得の状況を見てきたが、国民生活基礎調査によると、2022年6月現在の日本では、総世帯数は5431万、日本の人口は承知の…
世帯は、世帯主の年齢や、単独世帯か否か等で、所得状況は様々な違いがある。 今回は、まず、世帯主の「年齢」に着目して、「世代」ごとの課題にも触れて みたい。 以下が、年齢階級別の状況である。 まず、どこに注目する? とりあえずは、山型になっている…
各種世帯の1世帯当たり平均所得金額の年次推移 対話問題形式の問答 前回最後に「再分配所得」の階級別世帯割合のグラフを提示した。 fukuchanstudy.hatenablog.com 厚生労働省が出している「国民生活基礎調査の概況」(2022)という資料を見つけ出した。 www.m…
前回、所得格差を示す「ジニ係数」、2021年度の「当初所得」のジニ係数が、悪化していることに触れた。 データで見る所得格差 所得の種類 当初所得階級別世帯割合 グラフから読み取れること 国民生活基礎調査の結果 世帯構成の変化 所得再分配調査報告書 読…
ジニ係数 所得格差を示す「ジニ係数」、2021年度の「当初所得」のジニ係数が、東日本大震災による経済的停滞を余儀なくされていた2014年とほぼ同じ水準まで悪化したそうだ。 一般にジニ係数が0.5を超えると社会不安や不公平感が高まると言われるが、今回も0.…
老齢基礎年金の基礎知識 共通テストでは、当然様々な知識が要求される。たとえば老齢基礎年金一つとっても以下のようなことが知識としてストックされているかどうか問われる。 ◯老齢基礎年金は、保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した受給資格期間…
「全世代型」社会保障 「全世代型」社会保障という言葉は美しい。 しかし、その実現のためには様々なハードルがある。岸田内閣が、「次元の異なる少子化対策」を打ち出したのも「全世代型」社会保障の一環であろうが、問題の一つは財源。 政府は、「児童手当…
2025年問題 「2025年問題」とは 受験生諸君は「2025年問題」という言葉を聞いたことがあるであろうか? 2025年、国民の約3割が高齢者となるとともに、戦後の1947年から49年までに生まれた第一次ベビーブームの、いわゆる「団塊の世代」800万人がすべて75歳以…
前回、国民全体の所得に占める「税金」と「社会保障費の負担」の割合「国民負担率」が50%近くなっていることに触れた。 fukuchanstudy.hatenablog.com 潜在的国民負担率 高福祉高負担 消費税について 潜在的国民負担率 さらに、「国民負担率」に次世代の国…
2021年度の社会保障給付費のデータが出た。コロナ対策もあり、過去最大になったであろうことは想像できるであろうが、受験生諸君、その額のおおよそを言い当てることができるであろうか? 社会保障給付費の額 社会保障費の財源 社会保障給付費の割合 社社会…
ポジティブ・アクションとは 男女共同参画にかかわるポジティブ・アクションの手法 女性優遇・・・これってOK? ■練習問題(男女雇用機会均等法) 間接差別はNG ■練習問題(間接差別) 絶望的なジェンダーギャップ指数 ポジティブ・アクションとは アメリカ…
前回、アファーマティブ・アクションに触れた。 fukuchanstudy.hatenablog.com その背景に、ロールズの思想があったことに言及したい。 まだ「倫理分野」を学習していない受験生、あるいは「倫理」選択者でもまだ現代思想まで辿り着いていないという受験生も…
多様性にかかわる共通テスト問題の一例 アメリカでの入学選考にかかるアフーマティブ・アクション アメリカと日本の最高裁裁判官の選出等の違い アフーマティブ・アクションに対する「違憲判決」の背景 アメリカの人種構成の変化 ハーバード大学の人種構成 …
憲法24条に関して 憲法24条1項 「両性の合意のみ」の解釈① 「両性の合意のみ」の解釈② 裁判所の判断 憲法24条2項 名古屋地裁の判断 非嫡出子違憲判決 憲法14条に関して 地裁の判断 「性自認」「性的指向」をめぐる認識 3つの「違い」と関わり方 同性…
民主主義とはなにか? 「異例の」決定 原子力規制委員会 LBGT理解増進法 議員立法について 発議要件 党議拘束 多数決と民主主義 民主主義とはなにか? 私の「三つで括って覚える」では、以下の三点を挙げた。 ①国民主権の原理に基づき、国民の意思に従って行…
国家予算自体から離れるが、これまで防衛費が対GDP比1%から2%へ拡大中・・・ fukuchanstudy.hatenablog.com 「家族関係支出」も2%程度、ということに触れた。 fukuchanstudy.hatenablog.com 公財政教育支出 日本の公財政教育支出の対 GDP 比 世界の公財政…
「次元の異なる少子化対策」 「児童手当の拡充」 「子育て世代」の「共働き・共育て」の推進 財源の確保 つなぎ国債 【数字】「家族関係支出」の対GDP比率 【数字】日本の出生数 「次元の異なる少子化対策」 防衛費の増額と並んで、「次元の異なる少子化対策…
台所は火の車である。しかし、支出すべきものは支出しないと・・・ 「防衛費」の増額 安全保障に関する全国郵送世論調査の結果 【数字】日本の税収 「防衛費」の増額 昨年末、政府がその一つとしてあげたのが「防衛費」の増額であった。 www3.nhk.or.jp 2023…
アメリカの債務上限問題 日本の借金が膨らんでも大慌てしない理由 【数字】日本の輸出・輸入額 経常収支について 前回のコラムで、日本政府が1000兆円を超える借金をしていることを確認した。 fukuchanstudy.hatenablog.com アメリカの債務上限問題 実はアメ…
新年度を迎えて 新年度になったのに、ブログの更新がままならかった。しかし、このブログも受験生にある程度は浸透しつつあるのか、毎日一定の閲覧があるようだ。ありがたいことである。 「三つで括って覚える」と」「速習・過去問創作問題」は、ほぼ完成し…
時の流れは止まってくれない。 共通テストに向けて、予想問題などのアップに追われて、時事問題コラムが止まってしまった。しかし、この間も、時の流れは止まってくれない。いや、それどころか、私の時計が止まっていた昨年末、国民不在のままの「大転換」が…
受験生諸君にとって、初めて「戦争」を実感したのが、ロシアのウクライナ侵攻。以降も、政治・経済で習う、様々な事柄が、まさに時事問題として私たちの目の前に突きつけられている。ニュースを自分とは関係のないところで起きていること・・・とせず、まさ…
前回は日本経済を俯瞰した。 fukuchanstudy.hatenablog.com 今回は世界経済の歩みを俯瞰したい。現在ロシアのウクライナ侵攻、アメリカと中国とのにらみ合い等で、国際的な経済協力、協調的な発展に向けての取組が後退しかかっている。今こそ、これまでの「…
現在「三つに括って覚える・経済編」をアップしつつある。 fukuchanstudy.hatenablog.com これまでのコラムでは、日本の円の購買力が低下してきていることなどに触れてきたが、ここで受験生のために日本経済史を簡単に俯瞰しておきたい。最初に定期試験で作…
円安の袋小路からどう脱却するか? 円安対策として二度目の為替介入が実施されたようだ。 しかしあくまで時間稼ぎにすぎないという指摘もある。一方で、構造的な転換を少しずつ推進する必要もあるし、当面は円安のメリット自体を活かすことも考えなくてはなる…