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【今日の時事問題】2022年参議院選挙 明日に迫る その1

ここのところ仕事と畑が忙しく、なかなかブログを書くことができなかった。そうこうするうちに、参議院選挙がいよいよ明日になってしまった。また、安倍前首相が凶弾に倒れるという、日本社会を震撼させる暴挙が起こった。歴代最長政権となった安倍政権、その功罪については後に改めて触れることとして、まずは哀悼の意を表したい。あってはならない蛮行で、無念極まりないことであろう。

 

この事件が参議院選挙にどのような影響を及ぼすことになるのか、予想もできないが、18歳になり選挙権のある高校3年生もいるはず。明日は、かつては一部の人たちしかなかった選挙権、それを行使し、ぜひ、自分の意思を表示しよう。

 

遅くなったが、まずは、参議院選挙の制度について、簡単な正誤問題を出す。

 

 

参議院議員通常選挙は、参議院議員の 6 年の任期満了時に行われるが、 3 年ごとに半数を入れ替えるため、 3 年に 1 回実施される。

 

 

→○
参議院は248人で、3年に1回その半数124人が改選される。50人が比例区で、選挙区は74人ということになる。ところで、ここで質問。衆議院参議院とではどちらが投票率が高いと思う?・・・答えはこれまでは衆議院。基本的に衆議院選挙が「政権選択選挙」だから、そうなるんだろうね。しかし、近年衆議院投票率も落ちて2014の衆議院議員選挙は戦後最低で52.66%まで落ち込んでいる。ただし参議院も落ち込み前回の2019年の参議院議員選挙は48.80%。こんな低率で、本当に国政選挙と言っていいのかな?選挙権のある高校3年生諸君、明日は必ず投票に向かいなよ。

 

参議院議員選挙の選挙区は、原則として各都道府県を単位とし人口比に応じて定数が決まっており、複数名を選出する選挙区もある。

 

 

→○
一人区もあるが、東京は12人で改選数は6人なので、小選挙区制とは言えない。従って、「参議院小選挙区制である」なら✕。

 

参議院議員選挙の選挙区選挙は、人口の少ない、島根と鳥取、徳島と高知については合区となった。

 

 

→○
2013年の「一票の格差」に関する「違憲状態」判断を背景に2015年に導入された。

 

参議院議員選挙比例代表で候補者名を投票した場合は、その所得政党への投票として議席配分に反映されるが、個人の当選には反映されない。

 

 

→✕
衆議院比例区は政党名だけだが、参議院比例区は、候補者名か政党名か、どちらかを記入。
個人名での投票も、当然、反映される。と言うより、参議院比例代表制は「非拘束」名簿式なので、当選者は個人名の得票数が多い順に決まる。だから、参議院比例代表では、立候補者は「政党名ではなく、〇〇○○に投票願います」と訴えている訳。なお、各政党の当選者数は、「政党への投票+個人候補者への投票総数」で決まる。その結果、各政党の当選者数が決まり、各政党の候補者のうち個人名の得票数が多い者から当選者となる。
また、衆議院比例区はブロック単位だが、参議院は全国単位であることも再確認しておきたい。

 

参議院比例代表に、政党が優先的に当選人となるべき候補者を設定することができる「特定枠制度」が導入され、合区とされた選挙区からも議員を出せる可能性が担保された。

 

 

→○
合区に対する免罪符かな? 2018年の選挙から導入された。「特定枠を使うかどうか、また使う場合、何人に適用するかについては、各政党が自由に決められる」。これは未出だが出題される可能性があるので知っておこう。また、特定枠の候補者が、選挙事務所やポスターの設置、個人演説会の開催といった選挙運動をすることは認められていないとのこと。このあたりも知っておこう。今回の選挙でも自民党は、合区の鳥取と高知を地盤とする候補者を特定枠として処遇している。自民党であるため、ほぼ、当選間違いないということになるが、このような制度、本当に「選挙」と言えるのだろうか?個人的には疑問に思う。なお、前回の参議院選では、れいわ新選組が重度障害者2人を特定枠を使い当選させたことが話題になったが、今回も重度障害者を特定枠候補者にしている。

 

参議院議員選挙比例代表では、政党が獲得した議席数については、特定枠の設定があればそれを優先、次いで個人名での得票順の流れで当選者が決まる。

 

 

→○
特定枠が優先される。

なお、参議院比例区については、「計算問題」を掲載している。
下の「知っ得コーナー」をのぞいてみてほしい。

fukuchanstudy.hatenablog.com

fukuchanstudy.hatenablog.com

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また、選挙制度については、参議院だけでなく衆議院も併せて、そして対比的にインプットしておきたい。
下の「知っ得コーナー」の「比較表」で知識の定着も図りたい。

fukuchanstudy.hatenablog.com