01 貨幣には、取引の仲立ちを行う価値貯蔵手段としての機能がある。
- ✕取引の仲立ちは「価値交換手段」としての機能
02 現金通貨には、日本銀行券のほかに小切手が含まれる。
- ✕有価証券(株式・債券・小切手・約束手形)は通貨ではない。日銀が発行する銀行券と政府が発行する硬貨のみ
03 預金通貨には、要求払い預金である普通預金などが含まれる。
- 〇「要求払い貯金」とは、預金者の要求でいつでも払い戻しができる預金のこと。
04 当座預金は預金通貨の一つであり、小切手を振り出して支払いに使うことができる。
- 〇小切手や「手形」で支払うことができる。現金を持ち歩かないでも支払うことができるという利点がある。
なお、当座預金にはいくら残高があっても利子がつかないことも知っておこう。
05 定期預金は預金通貨ではなく準通貨に位置づけられる。
- 〇決済に利用できず、預けてから一定期間引き出したりすることができないため
07 銀行による信用創造で創出される預金額は、資金の需要が一定であるならば、支払準備率が小さいほど大きくすることができる。
08 最初の預金が1億円、支払準備率が5パーセントで、銀行からの貸出しがすべて再預金される場合、50億円の信用創造ができる。
09 金融機関を通じて経済全体に流通している通貨量のことをマネーストックと呼び、企業や家計等の民間と、地方公共団体が保有している通貨量からなる。
10 マネースストックには現金通貨と預金通貨、準通貨などが含まれる。
- 〇金融機関が保有する現金通貨は含まないが、市中に流通している現金通貨は含む。
11 管理通貨制度の下では、金の保有量とは無関係に兌換紙幣が発行されるため、インフレーションが引き起こされることがある。
12 管理通貨制制度になると、金準備に拘束されることなく、国内の金融政策の発動が可能になる。
- 〇これが管理通貨制度のよいところ。世界恐慌の後には、先進国は管理通貨制度に移行。
13 日本銀行券の過剰発行を防止するため、その発行総額は日本銀行が保有する金の価値総額を超えてはならないこととされている。
- ✕あくまで金の保有額とは無関係。
14 日本銀行は、「政府の銀行」として国庫金の管理を行う。
- 〇国庫金は、税金や年金といった国と個人や企業との間でやり取りをするお金のことで、日銀が管理している。
15 日本銀行は、「最後の貸し手」として金融システムの安定を図る。
- 〇一時的な資金不足に陥った金融機関に対して、他に資金供給を行う主体がいない場合に、中央銀行が文字どおり最後の貸し手として一時的な資金の貸付け等を行うことは認められている。
17 日本銀行は、金融機関への貸出しはもとより、金融機関以外の企業と家計にも直接に貸出しを行っている。
- ✕さすがに、後段の「企業や家計」への直接的な貸出はなし。
18 日本銀行は、金融政策を通じて物価の安定を図る。
- 〇金融政策は、景気の調整とともに「物価の安定を図る」ことも目的で、むろん〇。
もし、「所得の再分配」などと書いてあると当然✕。