【共通テスト対策】フクフクちゃんの現代社会・倫理・政治・経済

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【速修】経済の正誤問題 ④市場経済(2)市場の失敗・外部不経済

21 日本では、乗用車などで、生産額の上位3社の合計が、その市場の生産額合計の50パーセントを超えている市場がある。

 

22 市場の失敗とは、価格機構がうまく機能せず資源が効率的に配分されないことをいうが、その例としては、寡占や独占による場合を挙げることができる。
  • 〇独占や寡占は適正な競争が働かずに価格がつり上がってしまうので、市場の失敗である。

 

23 企業の業績不振情報が公開されて、その企業の株価が下落したのも、市場の失敗の例である。
  • ✕自由競争における企業の倒産は、市場の失敗には該当しない。あくまで、企業自身の失敗。

 

24 道路や公園、自然環境などの公共財は市場を通じて供給することが難しく、公共財の過少供給は、「市場の失敗」の一つの例である。
  • 市場経済では、公共財や正の外部性をもつ財は適切に供給されず、社会的にみて過少にしか生産されない。「市場の失敗」の代表例とされる。そのため、政府が税金という形で強制的に費用を徴収し、政府自身が公共財を追加的に生産・供給したり、生産者に補助金を与えたりすることで、市場の失敗を補正すべきだと考えられている。

 

25 公共財が市場では十分に供給されない理由の一つとして、その消費の対価を払わない人を排除できないという非競合性がある。
  • ✕対価を払わない人=フリー・ライダー(ただ乗り)を排除できない・・・というのは「非排除性」。

 

26 他の人々の消費を減らすことなく、複数の人々が同時に消費できるという性質は、公共財の性質の一つである非排除性である。
  • ✕これが「非競合性」。灯台の光、ラジオ放送、花火などは、他人が同時にその便益を享受するのを妨げない。こうした性質を「非競合性」と呼ぶ。公共財は、上記25の「非排除性」と「非競合性」の二つの面を有す。

 

27 骨折したときに医師から購入する医療サービスは、だれもが願う健康を共有するためのものなので、公共財である。
  • ✕「だれもが願う」などという言葉に騙されてはいけない。医療サービスは「私的財」。競合性と排除性とを有する。
    ただし、感染症などの対策は、「非排除性」と「非競合性」の公共サービスとなる場合もある。

 

28 地方自治体が担う公共財の性質をもつ財・サービス提供の例として街路樹の管理がある。
  • 〇この公共サービスを、タクシー代わりに使うということが問題視されている。

 

29 地球環境は、非競合性と非排除性という性質をもつ公共財に分類されることがある。
  • 〇市営の公園、スポーツ施設なども地方自治体が担う公共財である。

 

30 市場の失敗が生じる原因の一つに、情報の非対称性がある。
  • 〇なかなかシュールな問題だ。環境は公共財にあたる。誰も所有権を持たず、みんな利用できるが、それが故に非競合性と非排除性のもとで破壊され続けている。その意味で、環境破壊は市場の失敗の最たるものである。

 

31 公害のように、人々の経済活動が市場を通さずに他の人々に不利益を及ぼすケースは、外部不経済と呼ばれている。
  • 〇情報の非対称性とは、ある情報や知識を一部の主体のみが持ち、他の主体が持たない状態のこと。売り手と買い手の間での商品・サービスに対する情報の差により「適正な価格での取引ができなくなる」と、市場の失敗となってしまう。

 

32 多くの人々が訪れる娯楽施設が街にできたことで、交通渋滞によるバスの遅れがしばしば生じるようになったのは、外部不経済に該当する例である。
  • 外部不経済とは、市場を通じて行われる経済活動の「外側で」発生する不利益が、個人、企業に悪い効果を与えることをいう。公害は、企業と購買者という当事者「以外」に費用が及び、典型的な外部不経済の例であり、市場の失敗の一例である。

 

33 外部不経済は市場の失敗であるが、果樹園の近くに養蜂場ができ受粉が助けられるようなケースは外部経済と呼ばれ、市場の経済故のメリットである。
  • 〇娯楽施設ができて観光客が増えお金が落ちるようになると「外部経済」となるが、一方で交通渋滞は市場を通じて行われる経済活動の「外側で」発生する不利益であり、「外部不経済」となる。

 

34 外部経済は、他の経済主体から利益を与えられるため、供給が過剰になる市場の失敗である。
  • ✕「外部経済」もあくまで市場の「失敗」の一例。
    果樹園と養蜂場はお互いに利益を与えあっているが、相手からその分の対価をもらっていないので、その分だけ生産・供給が「過少」になる。

 

35 外部経済は、他の経済主体から利益を与えられるため、供給が過剰になる市場の失敗である。
  • ✕逆である。他の経済主体からの見返りがないので、供給が「過少」となるため市場の失敗。

 

36 教育は本人のためだけではなく、技術水準の向上など社会貢献につながるため、外部経済の一例であるが、それが故に供給不足が懸念されるため、政府が教育活動に対して公的資金を投入している。
  • 〇ここまでは正しい。
    しかし、一方で、あくまで、教育による「将来の社会貢献に対するプラス」については、対価が十分に支払われているとは言えない。その意味ではやはり「外部経済」による「市場の失敗」である。教育については、もっともっとお金をかけるべきだ。

 

37 天候に恵まれ、農産物を例年よりも多く収穫することができたが、農産物価格が下落したことにより、収入が減少したのは、外部不経済に該当する例である。
  • ✕これは市場経済「内部」での変動。
    外部不経済とは、市場を通じて行われる経済活動の「外側で」発生する不利益。従って、農作物価格の下落は、外部不経済でもないし、市場の失敗でもない。

 

38 政府は、法的規制によって市場に介入したり、公共財を提供したりすることを通じて、「市場の失敗」を回避しようとする。
  • 〇政府は、法的規制や補助金などを通じて市場の失敗を回避しようとする。また、公共財の提供を市場取引だけで実現しようとした場合は、公共財の供給はとても少ないものになってしまう。これが失敗。そこで、政府が公共財を提供することで、その失敗を防ごうとする。

 

39 政府が公共財を提供することによって果たしている機能は、資源配分の機能と呼ばれる。
  • 〇「所得再配分の機能」「景気調整の機能」と並ぶ財政の3大機能の一つ。

 

40 政府の規制が不十分だったために企業が公害を発生させた場合、公害がもたらす不利益は外部不経済と呼ばれ、「市場の失敗」ではなく「政府の失敗」に分類される。
  • ✕市場の失敗を是正することは政府の役割ではあろうが、外部不経済はあくまで市場の失敗。
    政府の失敗は、公共事業など裁量的な経済政策がうまくいかにかった場合

 

41 商品の購入時に一定金額を預かり、使用済み容器の回収時に預かり金を返却するデポジット制は、容器をごみとして捨てた購入者の負担をより重くすることで、「市場の失敗」を回避しようとする仕組みの一つである。
  • 〇かなりの思考力を伴う良問。環境破壊や廃棄物の増大は、市場を通じて行われる経済活動の「外側で」発生する不利益で、「市場の失敗」。デポジット制は、廃棄物の増大を制御するという意味で、「市場の失敗」を回避しようとする仕組みの一つである。