【共通テスト対策】現代社会・倫理・政治経済学習方法 9割とるために
現社・倫政は勉強方法を工夫すると9割とれる教科!
※ポイント・・・ここだけは全員目を通そう
■学習素材
・「教科書」理解が王道、「資料集」を活用した生徒ほど高得点
・「過去問」を有効活用、できれば予習に活用を
・模試を有効活用し、最後は「予想問題集」に取り組む
※12月からの予想問題集に取り組めるよう早めに準備を進めよう
■合理的学習方法 その1
・予習が有効・・・教科書を読み込み、過去問を解いて授業に臨むことを勧める
・時々スピード復習し知識の定着に努める
・定期テスト前、夏休みや12月以降、ある程度しっかり時間をとって、「深い」学習をすることも必要
※インプットとアウトプットを上手に そのためには「カード」形式の学習素材がよい
■合理的学習方法 その2
・模試の見直し等、付箋にポイントを書き込んでストック、時々見返し、破棄、追加・・・
・先生に質問する、人に教えてあげる
・社会の動き、ニュースを追っておく
※時々このサイトを開いて、時事問題や質問コーナーにも目を通す
※ちょっと長いけど・・・「今後の見通し」のために・・・できれば目を通して
「倫理・政経」、「現代社会」どちらを選ぶにしても、公民はそれほどやっかいな教科ではない。君たちは、日頃から、様々なメディアを通じて、社会の出来事に関するいろいろな知識や情報を得ているからだ。だから、英国数があくまで中心で、公民教科は何とかなるさで、一番後回しになる教科であろう。それはそれでいい。間違ってはいない。英国数は無限大の勉強が必要だが、公民はそこそこの勉強で何とかはなる。
ただし、公民もなめてかかると痛い目にあう。同じ社会科でも、確かに日世地と比べると知識量は少なくて済むが、それでも覚えることは相当ある。また、共通テストになって読解力、判断力、思考力を必要とする問題が相当増えた。それ故、思考力等に対応するようなやや難しめの「問題演習」も不可欠となった。
しかし、一方で、実は高得点が期待できる教科である。
900点満点で公民が100点を占める場合は、得点源としたい教科だ。
現役生でも知識問題を早めに終えておくと90点超えも夢ではない。たいして勉強せずの60点じゃもったいない。きっちり間に合わせての90点がどれだけ大きいか、想像してみてほしい。そのために必要なことは「合理的な勉強方法」と「早めの準備」と「繰り返し」。
合理的な勉強方法
基本は「教科書」と「資料集」の読み込み。無論、時事問題等、教科書にないものも出題されることがある。否、初見の考え方や情報を提示し、それを基に判断するような問題も2~3問も出るようになったが、それはそれ。まずは、教科書を隅々まで読み込む作業が基本となる。そして、資料集で、さらに周辺も知り、深いところまで理解しておくことも肝要である。急がばまわれ、資料集に親しむ生徒ほど高得点を叩き出す。
ということで、公民については、参考書は不要かなと思う。もちろん、分かりやすく書いてはあったり、要領よくまとめてあったりする参考書もあり、公民が苦手な受験生は活用しても構わない。けれど、実は、無味乾燥の感じが否めない教科書の文章こそ、最も洗練されたもので、そこに書かれていることが理解され、インプットされていれば100点に限りなく近づくことができる。教科書が最強のテキストである。図やグラフ、「行間」を読んだり、意味がつかめない所があれば資料集で調べたり、教員に質問したりする
・・・とにかく「教科書理解が王道」である。
受験生の多くは1年時に「政治」はかじったが、「経済」は3年生になって習うケースが多いかと思う。「経済」は、「何のとこか分からない・・・」という部分も多い。例えば教科書に「債権の価格と利回りは反対の動きをする」とある。これなどチンプンカンプンのはず。「倫理」でも、訳の分からない思想家が出てくる。だから、シッタカブッタではなく、分からないことを明確にし、それを克服したら、友人に教えてあげる
・・・こういう姿勢で取り組んでみなさい。
で、公民は、当分の間は、授業の「前」に、スキマ学習で教科書を読み込むなどの、「予習」をしておき、分からないところを明らかにしておく学習を勧める。そして、授業中にその説明があれば理解してしまう。説明がなければ質問をして理解する。なお、可能なら、教科書を読むだけではなく、「速修・過去問/創作問題」(正誤問題の一問一答・超解説カード)に目を通しておきたい。教科書を読んでもどこが大事か分からないという生徒も多いはず。
また過去問は勉強の後からやるものだと思いこんでいる受験生も多いと思うが、私はむしろ逆に先に「敵」を知っておいたほうが合理的学習だと思っている。時間があれば、ぜひ予習に組み込んでほしい。この教材は解説が長いものもあるが、読解力、思考力を養うことも視野に入れているので、ぜひ有効活用を。目から鱗が落ちることも多々あるのでは・・・という自負のある教材である。
そして定期テストの前には、理解だけでなく、しっかりと一度インプットしてしまおう。無論、おって忘れてしまうのであるが、一度インプットしておくことが大切。また、この時に、共通テストを視野に入れてかなり深く勉強していくことも必要。その教材として、「フクフクちゃんの深める」というプリントがあるので、活用するとよい。
早めの準備
ということで、未習部分は授業と並行でも構わないが、一方で、「早めの準備」として、ある程度先回りして、未習部分を勉強しておくのも手である。たとえば、春休みに経済の半分ぐらいを予めざっと知っておくとアドバンテージを握ることが出来る。
また他方では、1年時に勉強した青年期や地球環境や「政治」について・・・かなり忘れていることと思う。やはり、「早めの準備」という観点からすると、春休みに一回ぐらいはざっと復習しておくといいのでは?また、夏には、可能なら「共通テスト」や「試行テスト」の過去問に取り組んでおきたい。教科書が授業ではまだ終わっていないからと尻込みしていては駄目。既にざっと勉強しているはずだから、この時期には「敵」を知っておきたい。
センター試験より、相当、読解力、判断力、思考力を求めてきている。この問題に取り組むと、「フクフクちゃんの深める」の重要度も分かるはず・・・知識だけでは駄目なんだ。なお、「センター試験」については、「速修・過去問/創作問題」での学習にとどめておくことを勧める。これは過去20年間のセンター試験問題に目配りして、取捨選択、整理したもので、これさえ目を通し、できれば3周すれば、改めて、「○○年の問題」を個々に60分もかけて解くような無駄なことはしなくてよい。と言うより、そんな時間は割けない。ただし、繰り返すが、「共通テスト」と「試行テスト」だけは、夏休み中に取り組んでおきたい。こいつは取り組む価値がある。
繰り返し
秋、経済や倫理も少しずつ進んできて入るが、まだまだ未習部分が沢山のこっていることと思う。が、それはそれとして、スキマ学習として、スピィーディーな復習を時々やっておきたい。そのために、「三つで括って覚える現社・倫政」(要点把握カード)を作ってあるので活用してもらえたらと思う。この教材は、一問一答ではなく、三つに括って覚えようという形式の基、多角的に、効率的に、そして長期記憶につながるものとして、ポイントを整理したもので、どの参考書等にもない、独創的な教材だと思っている。長年の教育実践で培ったものなので、自分にも合っているなと思った受験生はぜひ活用を。短時間の細切れでもいいので、「スキマ学習」で、できればスマホやタブレットを使ってサクサクとチェックしたい。
なお、この間、模擬試験があるが、やりっぱなしではなく、都度、再確認して、解法のテクニックも身につけていくこと。また、模試で間違ったことや、解説などのうち、自分なりにポイントだと思うものや、何回か繰り返してインプットしたいこと、間違いがちな落とし穴等、「付箋」に整理、「付箋」をどんどん作ってルーズリーフ等の台紙に貼り付けておこう。そして、時々見返し、破棄あるいは追加したりするとよい。
なお、全分野を自分なりにまとめる勉強方法をとる生徒もいるかも知れない。しかしこれは時間がかかる。公民にあてがう時間は限られている。その必要性はない。それより、頭の中にインプットすること、そして忘れるかもと思うようなことのみ、付箋に手書きしておく。この「付箋学習」も90点超えのための重要な方法で、ぜひ取り入れてほしいものだ。この付箋が最後に自分に自信と安心感をもたらすものとなるので、絶対オススメ。
また、模試もノー勉ではなく少し総復習をしておくことができればそれにこしたことはない。ここで力を発揮するのが「三つで括って覚える現社・倫政」(要点把握カード)。こいつを本番までに5回繰り返したら、誰でも80点はいくと思っている・・・。
※本番直前
さぁ、時が経つのは早い。12月に学年末試験が終わり、やっと教科書が終わったと思ったら、もう1ヶ月前だ。ではこの後はどうしたらよいか。最も後回しにしてきた公民教科ではあるが、ここからは、むしろ「主役」である。3つの勉強方法が必要だ。
・「教科書」の最後の熟読吟味
・総復習のスピード・チェック(その一例を共通テスト前にこのサイトに掲載する)
・「予想問題集」
ここで「予想問題集」に触れておくと、複数の会社から問題集が出ているが、傾向が違うので、できれば2冊購入し取り組みたい。その際、あまり遅くなると欠本が生じることがあるので、10月くらいには自分で購入しておきたい。そして最後は「用語チェツク」等で漏れのないようにして、後は付箋を確認したりしながら、落ち着いて本番まで過ごそう。
どうだろうか・・・受験までの道のりが何となくつかめたであろうか?
なお、100勉強しても試験には5しか出ないかも知れない。しかし、公民の領域を100勉強したことが君たちの将来にきっと役に立つことは間違いない。
公民の勉強は、受験勉強と言うより、大人になるための「通過儀礼」なのだ。
そして、君たち若者が、この機会に広く社会に関心をもち、社会変革の志をもつようになれば、きっと未来はよりよい社会になる。そう信じてやまない。ロシアのウクライナ侵攻に対して強い憤りを感じ、一気に加筆修正したので、ここに学習素材等を公開する。
2022年3月