第二次世界大戦が終結して80年近く経ってきた。一気に覚えるのは無理がある。1989年を境にして、冷戦期と冷戦後の「二つに大きく分けて」整理・インプットする学習方法を勧める。
①1945年~1989年は対立の具体的な現れ、マーシャルプランvsコメコン、朝鮮戦争、ベトナム戦争、新冷戦などの、米ソの東西対立を中心にインプットしておきたい。
②1989年~現在は、アメリカが、当初は世界の警察官として、その後は路線転換、しかし中国との対立が深刻化してきたといった大きな変化の中で、個々の戦争や紛争を位置づけてインプットしておきたい。※そして今、ロシアのウクライナ侵攻で、戦後世界は根底から転換を迫られつつある。国際政治は出題されない年も多いが、次年度は、ロシアのチェチェン紛争、クリミア危機なども含めて複数題の出題が予想される。国際政治は苦手意識をもつ受験生が多いが、しっかりと学習しておきたい。
③軍縮・難民についても当然出題が予想される。
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●冷戦期 3つの危機 ①1946年 鉄のカーテン ( ) vs コミンフォルム ( ) vs コメコン NATO vs ( ) ②1962年 ( )危機 ③1979年 新冷戦←ソ連の( )侵攻 ※上記の時のアメリカ大統領 ①( ) ②( ) ③( ) |
●冷戦期 米ソ中のトライアングル関係 ①基本的に米ソは対立 1979年~ ( )ではオリンピックのボイコット合戦 ②ソ連と中国とは一時激しく対立 1969年 核戦争の危機 ③米中接近 1972年 ( )大統領訪中 1979年 国交回復 |
●冷戦期 初期の争奪戦 ①トルーマン・ドクトリン・・・封じ込め政策 →( )と( )の経済支援 ②朝鮮戦争 →結局、朝鮮半島は分断国家に ③ベトナム戦争・・・( )の旧植民地 →南北分断→結局アメリカ勝利なき撤退→社会主義の国に |
●冷戦期 影響力の強かった3大戦争 ①1950年~( )戦争 →日本の復興、自衛隊 ②1965年~( )戦争 →アメリカの凋落、ドルショック ③1973第四次( )戦争 →オイルショック |
●冷戦期 緊張緩和 ①1956年 ソ連フルシチョフのスターリン批判 → 雪解け ②1962年 キューバ危機回避 → デタント ③1985年 ゴルバチョフの登場 ( )外交 → 冷戦終結へ |
●冷戦の象徴・ベルリンの3段階 ①1948年 ベルリン( ) ②1961年 ベルリン( ) ③1989年 ベルリンの壁崩壊 |
●冷戦期 東ヨーロッパ ①1956年 ( )動乱 ②1968年 ( )の春 ③1989年 ポーランドの連帯(非共産党) |
●冷戦期 第三世界の台頭 ①1955年 ( )会議 ( )のバンドン ②1960年 ( )の年 ③1961年 ( )会議 ( )のベオグラード |
●冷戦期の多極化 ①1966年 フランス( )軍事機構から脱退 ②1967年 EC 西ヨーロッパが共同体路線で復興 ③1969年 中ソ対立激化 |
●冷戦期の(資源)ナショナリズム ※先駆けは 1956年 エジプト スエズ運河国有化 ①1973年 第一次オイルショック 第四次中東戦争が引き金 ( )が石油戦略 ②1974年 NIEO宣言 (国連資源特別総会) ③1979年 第二次オイルショック ( )革命が引き金 ※1971年の( )ショックも、アメリカが自国を守るためのナショナリズムとも言える |
●冷戦期 地域紛争と日本 ①1973年 ( )内戦 ②1983年 ( )内戦(ダルフール紛争) ③1988年 ( )内戦 ※日本の対応 ①1992年 カンボジアに日本初の( ) ②2012~2017年 南スーダンにPKO ③2009年~ ( )法に基づきソマリア沖に自衛隊派遣 |
●冷戦期 課題解決のための第1回会議 ①東西対立 1961年 非同盟諸国首脳会議 ←ユーゴのベオグラードで開催 ②南北問題 1964年 ( )会議 ③エネルギー問題 1975年 ( ) ←フランス大統領の提唱 |
●冷戦期 軍縮への働きかけ ①1955年 第一回原水爆禁止世界大会(広島) ②1957年 ( )会議 ←アインシュタイン・ラッセル ③1978年 国連( )総会 ←非同盟諸国、NGO |
●冷戦期の軍縮 3 +1 ①1963年 ( )条約 PTBT (←1962キューバ危機回避後) + 1 1968 ( )条約 NPT (他方で核保有国の保有自体を認めるものなので格下げ +1) ※非保有国の原子力(核)の平和利用は認められるが、軍事的転用を防止するために 国際原子力機関( )の査察義務を追うことに |
②1972年 米ソ( )Ⅰ (←1971ドル・ショック後・1972ニクソンの訪中と同年) ※核運搬手段=ミサイルに上限 制限Limitation Lがあるのは制限 ③1987年 米ソ ( )条約 (←1989冷戦終結の前) ※核運搬手段=ミサイルの削減(中距離) |
●冷戦終結 ①1985年 ゴルバチョフの改革進行 ②1989年 ( )革命の進行 ベルリンの壁崩壊 → ( )会談 冷戦の終結宣言 ③1990年 東西ドイツの統一 |
●Post冷戦期 3つの危機 ①1991年 ( )の解体 →各地で民族紛争 →アメリカだけが超大国に ②2001年 ( )テロ ←世界の警察官になったアメリカに反発 →アメリカは単独行動主義に ③2022年 ウクライナ戦争 ロシア プーチンの暴走 →民主主義国家 vs 権威主義国家 ※上記の時のアメリカ大統領 ①ブッシュ父 ②( ) ③バイデン |
●Post冷戦期 米ソ中のトライアングル関係 ①冷戦終結から、現在一気に米ソは対立激化 ( )年 冷戦終結 2022年 ウクライナ問題から対立激化 ②ロシアと中国とは一応友好関係 ただし、ウクライナ問題によって、今後は不透明 ③米中関係は・・・混迷 中国経済飛躍的に発展→ 米中貿易戦争の様相に 中台危機でアメリカが東アジアの軍事力強化 ロシア・ウクライナ危機で中国がむしろ・・・窮地に追い込まれたか? |
●Post冷戦期の戦争 当初は「中東」から発火 アメリカが抑え込む ①1991( )戦争 冷戦終結のスキを狙ってイラクが( )侵攻・・・国際社会は一致団結 ②2001( )戦争 アメリカ同時多発テロのテロリストを探して ③2003( )戦争 大量破壊兵器をもっているのではないかと →しかし兵器は発見されず、アメリカに対し( )なき戦争との国際的非難 |
●Post冷戦期 地域紛争 ①ソ連解体の後 1991年~ ( )の内戦 →ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争/コソボ紛争 ②イラク戦争の後 2011年~ ( )内戦 ③プーチンの戦争 ・( )紛争1994年、1999年~2009年 ・( )危機2014年 ・ウクライナ戦争2022年 |
●Post冷戦期 地域紛争その2 ①( )内戦 ツチ族vsフツ族 1994年 ②( )紛争 1999年~2002年 インドネシアから独立 ③( )の春 2009年~ ( )からスタート(ジャスミン革命) エジプト、( )の独裁政権も倒れる → シリアは内戦 |
●Post冷戦期 核実験・核保有にかかわる3つの危機 従来核保有していたのは安保理五大国のみ(米ロ英仏中) ①1998年 インド・( )核実験 ②2006年 ( )核実験 ③2019年 ( )核合意から米離脱 |
●Post冷戦期 第1回会議 ①2000年 ( )首脳会談 ②2002 年 日朝首脳会談・・・拉致問題をめぐって ②2008年 ( )・・・リーマンショック・G7だけでは対応できない |
●Post冷戦期 3大合意 (合意に至っていないものも含む) ①パレスティナにかかわる( )合意 1993アメリカの仲介でイスラエルとPLOが相互承認 しかし、現在も対立し、共存への道のりは遠い ②イラン核合意は アメリカが離脱して6カ国 イランとロ・中・英・仏 + ドイツ ( )には向かわないという合意だが、トランプ政権 不十分なものと離脱 ③北朝鮮は ( )をめぐる六カ国協議・・・いまだ合意なし 北朝鮮と米・ロ・中・韓国・日本 |
●Post冷戦期 軍縮への働きかけ ①核拡散防止条約をめぐる議論 1995年 ( )の延長を決定 ※期限を限定すべきという意見も →核軍縮を進めるという合意的なものと組み合わせることで妥協 ②NGOが軍縮交渉に加わる 1997地雷 2008クラスター爆弾 2021核兵器禁止条約( ICAN ) ③2009年 オバマ大統領の「( )演説」 →安保理で「核兵器のない世界」をめざす決議採択 |
●Post冷戦期の軍縮 3 +1 ①1991 米ソ STARTⅠ (←1989冷戦終結を受けて) ※「核弾頭」の削減 削減Reduction Rがあるのは削減 + 1 2010 米露 ( ) STARTⅠの後継条約 ※現在延長したが、今後は不透明 ②1996 ( )条約CTBT・・・ただし未発効 ③2021 ( )条約 発効・・・ただし、核保有国は批准なし |