①軍縮はぼちぼち、
②難民はその意味合いがよく問われる、
③領土問題は出題実績が低いが、無視はしないように。
軍縮
核に関する条約の限界
①「部分的」 でも 「 」での実験は可能
②「包括的」 でも 「 」は可能 ▲しかも未発効
米ロ軍縮条約の限界
①包括的核実験禁止条約
ロシアは批准しているが、アメリカは批准していない
②中距離核戦力(INF)全廃条約はトランプ政権の時失効
※全廃はしたが、再軍備化は可能に
③現在唯一結ばれているのが
「 の核弾頭」の削減であって、
備蓄核弾頭は削減対象になっていない
※ウクライナ戦争により、今後ますます混沌・・・
非核兵器地帯条約
一方で非核兵器地帯条約広がる
3つじゃ収まらず5地域
1960年代 中南米 (キューバ危機が背景に)
1980年代 南太平洋諸国
1990年代 A・A ・・・ASEAN諸国・アフリカ諸国
2000年代 中央アジア諸国
※南半球のほぼ全域が非核化 東アジアはまだ
禁止条約
①1970年代 兵器禁止条約
②1990年代 兵器禁止条約
(湾岸戦争等が背景に)
※対人地雷全面禁止条約
③2000年代 ※クラスター爆弾禁止条約
※はアメリカ・ロシア・中国・インドは未署名
平和のための三つの動き
①2014 貿易条約 通常兵器の国際的移転を規制
日本も批准
アメリカ トランプ政権署名撤回
② 条約
核兵器及び「NPT非締約国」(インド、パキスタン、イスラエル等)の核能力の凍結のため、核兵器その他の核爆発装置のための核分裂性物質(高濃縮ウラン及びプルトニウム)を生産禁止にしようというもの
1990年代から取り組まれているが進展なし
③国連平和構築委員会 (2005~)
紛争が収まった地域に対して、不安定な平和が逆戻りしないように支援する政府間諮問機関
安全保障にかかわる軍事同盟
①NATO 北大西洋条約機構
冷戦時代は東西対立の西側の軍事同盟であったが、現在は東ヨーロッパ諸国も多くが加盟
冷戦終結後はテロや地域紛争に対応しているが、本質はロシアに対する軍事同盟
→ このNATOの東方拡大が、プーチンの戦争の背景
②ANZUS、日米安全保障条約など
・アメリカは太平洋では・ニュージーランドとの軍事同盟 ANZUS
・日本、韓国、 と個別の軍事同盟を結んでいる
③WTOは解散したが・・・
ロシアは、CIS内で、
アルメニア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ベラルーシ
の6カ国で集団安全保障条約(CSTO)を締結
※中国とロシアは軍事同盟は結んでいない。
しかし戦略的パートナー関係である。
集団安全保障
軍事同盟ではない、地域ごとの集団安全保障にかかわる動き
①欧州安全保障協力機構(OSCE) 倫政・現社頻出機関
東西ドイツの相互承認を経て、冷戦下の1975年に開催された
全欧安全保障会議(CSCE)を前身に、1995年常設期間として改組
欧州、北米、中央アジアの57カ国が参加する世界最大の地域安全保障機構
第二の国連とも呼ばれ、加盟国間の「信頼醸成」に寄与
※ただし、今回のロシアのウクライナ侵攻をとめることができなかった
② 地域フォーラム(ARF)
ASEAN諸国の呼びかけで予防外交等について討議
アメリカ、ロシア、日本なども参加
加盟国間の「信頼醸成」に寄与
※後に覚えてもらうASEAN諸国の経済的連携は「AFTA」
③その他
・南北アメリカには米州機構(OAS)
・アフリカにはアフリカ連合(AU)がある
かつては、軍事同盟としての側面が強かったが、
現在は貧困対策、人権問題などの解決を主な課題とする
→ 東アジア・・・残念ながら、またもや存在しない
※ただし、日本については、国連の「人間の安全保障」を積極的に推進しようとはしているが
国防費 主要国の比較
①国防費の総支出
【1】アメリカ 【2】中国 【3】サウジアラビア
②国防費のGDP比(あくまで主要国のみ)
【1】サウジアラビア 【2】ロシア 【3】アメリカ
③正規兵力
【1】中国 【2】アメリカ 【3】インド
※順番を覚える必要はないが、
・米中が軍事的に拮抗していることと、
・ロシアの国防費のGDP比が高いことあたりは知っておきたい
・サウジアラビアの国防費が高いことに、なぜ?と思う受験生も多いのでは。
→ サウジアラビアはイスラーム・スンナ派の大国で、シーア派国家のイランとの対抗上、軍備を増強していると言われている。アラブ諸国で唯一G20に加盟し、親米国家である。
なお、正規兵力、第三番目に多い国を問うた問題を見たことがある。案外、そんな問題も出題されるかも知れない。
地域紛争
地域紛争 3つのタイプ
※かつては「イデオロギー」の対立による戦争(代理戦争)もあったが・・・
現在は以下の要因による対立が多い
①主に宗教的・民族的対立
・パレスティナ紛争など
↑ ユダヤ人 vs 人
② + 領有権をめぐる対立
・ 紛争など
↑ インド(ヒンドゥー教) vs パキスタン(イスラーム)
※1982年の 紛争
→ 純粋な領有権問題 イギリス vs アルゼンチン
パレスティナ紛争
ナチスによるユダヤ人迫害・虐殺
→ (故郷再建)に基づくイスラエル建国
→ しかし、そこにパレスティナ人(アラブ人)がいたことから生じる必然的な軋轢
→ 国連はパレスチナの地をアラブ人国家とユダヤ人国家に分ける「分割決議案」を採択
①4次にわたる中東戦争
48年 56年 67年 73年(世は転んで虚しく涙)
→ 次第にイスラエル領が拡大
→ パレスティナ人の抵抗( )
②1993年 オスロ合意
アメリカの仲介でイスラエルと が相互承認
→しかし頓挫
③「ヨルダン川西岸地区」に長大な分離壁
イスラエルは、東エルサレムも含むエルサレム全域を併合したとし、
ここを首都と宣言(国際社会は認めていない)
ロシアと周辺諸国との闘争
① 三国はCISに属さず独立 NATO加盟
→ 以降ロシア、NATOの東方拡大を警戒
③CISに属するウクライナはEU、NATO加盟を希望も
・・・ロシアによって侵攻される
欧米の分離独立問題
②
カタローニャ地方、バスク地方の独立問題
③カナダ
州(フランス語圏)の分離独立問題
国内での民族・人種問題
①アメリカの黒人差別問題
・1960年代~ 権運動
の指導
・オバマ大統領
アメリカ史上初のアフリカ系アメリカ人の大統領
・しかし現在でも差別事象が
→ Black Lives Matter 黒人の命を粗末にするな
②南アでの人種隔離政策(アパルトヘイト)
国連総会で経済制裁の決議 → 1991年廃止
③ 人問題
トルコ、イラク、シリア、イランにまたがって生活する山岳民族
独立を求めた運動が度々弾圧されてきた
難民
難民条約で難民とは認められていない(難民)
① 難民 ②環境難民 ③国内避難民
第三国定住
難民を最初の受入国から別の国に送り、そこで定住を認める仕組み
①紛争当事国 → ②隣国 → ③第三国
※ の原則
迫害を受けるおそれのある国に難民を「追放・送還しない義務」
2018末現在の難民 ベスト3
しかし現在ウクライナ難民が・・・
難民の受け入れ(隣国) ベスト3
※ウクライナ難民の場合、
ポーランド、ルーマニア、モルドバなどへ
難民の受け入れ G7のべスト3
①ドイツ ②フランス ③アメリカ
日本はぶっちぎりの最下位
現在の悲劇の3大民族 勝手ながら命名
①パレスティナ人
②クルド人
③ロヒンギャ
↑ ミャンマーから迫害
ロヒンギャはベンガル系イスラム教徒。
仏教系のミャンマーに住む少数民族
中国の人権弾圧
日本の外交・領土問題
日本の国交回復
①1956 ソ連
②1965 韓国
③1972 中国
※韓国、中国とは平和条約を結んでいるが、ロシアとは結んでいない
日本、韓国には賠償金を支払い、1966年から90年までのODA
日本、中国には賠償金払わず。1979年から2019年までODA
日本 国交がない国
日本の外交三原則
① との協調
②国際連合中心
③アジアの一員としての立場の堅持
領土問題
②尖閣諸島
③竹島