01 戦後のヨーロッパ諸国統合の歴史は、戦前のフランスとイギリスとの対立を資源の共同管理によって解消しようとするECSC(欧州石炭鉄鋼共同体)から始まった。
- ✕ECSCはフランスと「ドイツ」との対立を解消しようとしたもの。
1952年とかなり早い段階で・フランスむと西ドイツが中心となって設立された。
02 1950年代後半にECSCの加盟国によってEEC(欧州経済共同体)およびEURATOM(欧州原子力共同体)が結成された。
- 〇この文章もそうだが、EU成立前史は一読だけでよい。サクッと読むだけ。
03 EURATOM(ヨーロッパ原子力共同体)は、ヨーロッパの核関連技術が域外に流出するのを防ぐために設立された。
04 1960年代後半にEECなどが発展して発足したEC(欧州共同体)は域外共通関税を廃止した。
- ✕「廃止」ではなく「採用」。
05 EC(欧州共同体)はフランスや西ドイツなど6カ国によって発足し、域内関税の撤廃、域外共通関税の採用といった関税同盟して成立した。
- 〇この段階1967年から「関税同盟」であったことに注意。
あと4カ国はイタリアとべネルックス3国(ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)
06 1973年にはイギリスやアイルランドなども加わった。
- 〇これを特に拡大ECと呼んだ。一方でイギリスが原加盟国ではなかったことも重要。それが現在の離脱と無関係ではない。
07 1979年には域内で固定為替相場制をとる通貨制度が導入された。
- 〇「域外とは変動為替相場制」であるが、域内はフラン、マルク、ポンド等の諸々の通貨の交換比率は「固定化」された。
08 1993年にはEC諸国によるマーストリヒト条約が発効、EU(欧州連合)が発足し、モノ、サービス、ヒト、カネの域内における自由化が実現した、
- 〇「単一市場」になったということである。
この時12カ国。ギリシャも既に加盟していた。
09 EU(欧州連合)諸国では、構成国の国民に共通な連合市民権が条約により認められている。
- 〇単なる経済的な共同体ではなく、政治的にも一体化しようとするのがEU。
10 1999年、EUの共通通貨ユーロは、リスボン条約によって導入された。
11 EU加盟国はすべてユーロの導入を義務付けられた。
- ✕イギリスやデンマークなどは導入せず。またユーロに参加するには経済的な安定性がないと駄目。
12 ユーロを採用したEU加盟国では、共通の金融政策が実施される。
- 〇ECB(欧州中央銀行)によってユーロの発行量の管理などが行われた。現在は後に見るように一元化が図られた。
13 ユーロを採用したEU加盟国は、ユーロ導入時に所得税の税率を統一した。
- ✕所得税の税率は財政政策・・・財政政策までは統一されていない。
14 EUは、共通の外交安全保障政策を導入していない。
15 2009年に発効したリスボン条約によってEU大統領や外相が置かれたが、議会は未設置である。
- ✕リスボン条約もよく出る。
前段は正しいが、議会は1979年から既に設置されているので後段が✕
16 EUに中東欧の旧社会主義諸国は加盟していない。
17 2010年にドイツの財政危機を背景として、ユーロの信認が揺らぐ事態が発生した。
18 2016年イギリスは国民投票でEU離脱支持派が勝利し、2020年EUから正式に離脱した。
19 EUと日本の間には、経済連携協定(EPA)が結ばれている。
- 〇2017年締結 チーズやワインが安く輸入できるようになった。