いよいよ時は近づいてきた。できる限りの準備はしてきはず。前日はゆったりと。
以下、最終確認として、解法の鉄則をまとめておく。
○虫の目で一つ一つチェックし、鳥の目で俯瞰せよ
正誤問題の場合、一つ一つ論理的な「かかり関係」も意識しながら丁寧にチェックしよう。
作問者が高校生なら見抜いてほしいという思いを込めて「私を選んで・・・」という文章を用意しているはず。
しかし、時に落とし穴が見つからない場合もある。そういう時は、一歩引いて、俯瞰すると案外な落とし穴が作ってあることに気づくこともある。
○間違い探しにこだわらない
正誤問題で、すべての一文一文に○か✕かの判断がでなくてもよい。4択で、一個だけの正解にたどり着けばよいと・・・ゆったりと構えることも必要。
判断できない問題はカッコに入れて、他の3つの文章で勝負。消去法も有効。
○解答・選択肢を利用しよう
解答が選択肢になっている場合、その組み合わせを利用すると解答を絞ることができるケースも多い。そうして絞られた組み合わせの中で、それをヒントにして限られた知識でも判断できる場合もある。並べ替え問題なども、全部が分からなくても、最も古い事項と最も新しい事項だけでも解答にたどり着くこともある。
○分かるところから埋めていこう
対話文の穴埋めが2つあったとしよう。「前」の穴埋めからやらなくてはと思いこんでいると、うまくいかないケースがある。ところが、「後ろ」の方が考えやすい場合もあり、「後ろ」を確定させたことで、「前」も斟酌しやすくなることも多い。分かるところからスタートし、選択肢も利用しながら、こじ開けよ。
○資料判断問題は丁寧に読み込みさえすれば何とかなる
資料の量に圧倒されてはならない。ありがたいことにヒントが沢山あると思えば気は楽になる。グラフについては必ず「スパンを確認」しておくこと。
○ジレンマを伴うものがテーマになりやすい
以下のようなテーマのもとに、「今を生きる若者に必要なミニマム・エッセンス」が問われる。
小さな政府か、大きな政府か
現役世代か、将来世代か
自己責任か、共助・公助か
選挙か、選挙以外の社会参加か
自国中心か、国際的な視点か
経済発展か、環境保全か
成長すべきは・・・政治家か、国民か・・・など
○作問者の思いを受け取ろう
共通テストになってから、作問者の「気概」が込められた良問が増えてきた。当たり前のこととされてきたことに対して異議申し立てするような問だてもある。作問者の若者へのメッセージが託されているので、その思いを汲み取り、呼応しよう。そうすると自ずと正解にたどり着くというもの。
■無論、残念ながら思ったように点数が出ないこともある。それはそれでしょうがない。結果はともあれ、8割超えてやるんだという気概をもち、守るのではなく、「楽しみながら攻めていく」こと・・・これこそが最大の鉄則である。
焦るな、でも、諦めるな。前日はゆっくりとするとして、まだ時間はある。自分の蓄積してきた「付箋」を再確認するなど、やってきたことを今一度再確認しよう。
今回は、「グラフ」の提示ができなかったが、教科書のグラフを再確認することも、最後の詰めとして有効な学習方法である。
このブログをどんな受験生が利用してくれたか、こちらは掴めないが、最後まで粘ろう。応援しているよ。