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【質問】ギリシャは財政破綻したけど、日本はなぜ大丈夫なの?

ギリシャ財政破綻したけど、日本はなぜ大丈夫なの?
  →大丈夫だとは言われるけど、無論、そうでもない

 

日本の借金

国債を発行し続けた結果、日本の国債の累積残高が1000兆円を超えた(地方が発行しているものも含めると公的債務残高は1300兆円に迫っている)。

教科書に、主要国の公的債務残高の対GDP比のグラフが掲載されているが、日本だけが200%を超えている。

【出典】財務省 日本の財政を考える > 日本の借金を諸外国と比べると>4 日本の借金の状況

 

債務返済のために「財政が硬直化」してしまい、「資源配分機能の低下」という問題も生じるし、若い受験生諸君を含めた「将来世代に先送り」したことになり、極めて不健全な状態にある。

それでも政府日銀には慌てた様子がない。

 

ギリシャ財政危機

一方で、受験生諸君は、2000年代にギリシャが財政危機に陥ったこと、を知っていると思う。

2009年から始まったこの危機は、EU諸国にも波及したため、年号も含めて覚えておく必要がある重要事項。旧政権が行っていた財政赤字の隠蔽が明らかになったことを発端とし、デフォルト(債務不履行)の不安が高まり、国債が暴落、一時は国債を発行することができない事態にも陥った。

結局、EUが、緊縮財政政策(増税、公務員給与削減、公共事業民営化、年金改革など)を支援の条件にIMF国際通貨基金)、欧州委員会、ECB(ヨーロッパ中央銀行)という3つの機関での支援を行うことで危機を脱したが、一国の経済危機が周辺諸国にも大きな衝撃を与えることを世に示した事例となった。

日本が赤字国債を発行できる理由

こうした事例がありながら、なぜ、平然と赤字国債を発行し続けているのか?ギリシャと日本は違うのか?分かるかな?
理由は複数あろうが、よく言われている理由を4点だけピックアップしておこう。

①    日本は政府は赤字だけれど、国全体としては黒字であるから。
  日本は世界一の「債権国」で、350兆円の黒字。

②    政府の金融資産(国有地、政府保有株式など)も600兆円程度、家計の金融資産も1900兆円ある。

③    ギリシャの通貨はユーロ。ギリシャにその発行権はない。

  ところが、日本は日銀がいざという時通貨を発行することができる。

  禁じ手ではあるけれど、可能は可能。だからでもある。

④    国債をもっているのは日銀と国民。

  国債は外国人には魅力がないのであまり持たれていない。

  現在は、日銀が急に手放して国債が暴落するようなことはあり得ないので安心という訳だ。

 

こうした点が挙げられる。

しかし、将来世代に先送りされてしまっている若い世代からすれば、「それがどうなの?」と思うだけではないか?

この説明で、「なるほど・・・」と妙に納得なんかしてはならない。

だったら、政府は政府の金融資産を切り崩して、借金を返済すればよいのではないか!!!と思うのが自然ではなかろうか。


 また、日銀が保有しているからと言って、日銀は・・・安倍元首相が言い放った「日銀は政府の子会社」・・・では決してない。

借金は借金、いずれ、国民の税金から返済されねばならない・・・

こうした「不都合な真実」が、そうでもないかのように言われたりする言説は、鵜呑みにしないほうがよいかもね。

そうでないと、国債を発行して、防衛費の拡大やら国葬やら、歳出はどんどん肥大化していく。